【社説】韓国新政権の経済チーム、経済をどのように率いていくのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.01 11:36
新政権の経済チームの動きが出だしから不安なことこの上ない。経済チームは初めての経済政策点検会議で今年の成長率見通しを大幅に引き下げ、財政の崖は避けられないという爆弾宣言を出した。それとともに国債発行を通じ15兆ウォン前後の大規模追加補正予算編成が必要だと述べた。われわれは今年低成長基調が続けば税収が不足するだろうという指摘とともに追加補正予算編成の必要性を提起し続けてきた。その前提は短期的に景気低迷を抜け出すことができる回復策を求め、中長期的には新成長動力を探して低成長を抜け出す方法を提示しろというものだった。しかし新しい経済チームが出したものは経済現実が思ったよりも厳しいという一歩遅れた自覚と国債発行という容易な弥縫策だけだ。
ところがこの政権は成長率をどれだけ高め、雇用はどれだけ作れるということなのかまったく経済運用の下絵が見えない。財政をどこに投じるのかに対してはさらにわかりにくい。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の趙源東(チョ・ウォンドン)経済首席秘書官は、福祉公約事業は支障なく履行するとしながら歳出構造調整を全面的に断行すると話した。政府支出に最大の負担となる福祉公約はそのままで既に編成された予算支出を減らすというのはつじつまが合わない話だ。大統領の公約履行厳命と現実経済の困難の間で溝を狭められないまま無理に論理を通し間に合わせている感は歴然としている。