【コラム】韓国大型マート締め付けで日系企業に利益
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.26 10:09
最初は耳を疑った。大型マートで特定品目を売れないようにするというソウル市の発想だ。特定品目とはタマネギ、ハクサイ、豆腐、イカ、サバなど51種類だ。まさかと思ったが本当にそうするようだ。長兄格のソウル市がこうなので他の都市もまねしはじめた。
伝統市場の商人や町内の雑貨屋を助けるためのものだとソウル市は話す。勧告事項として推進するというが義務事項同然に進められる雰囲気だ。大型マートと企業型スーパーマーケット(SSM)に対してはすでに営業時間に制限を加えている。零細商人を助ける政策であることはわかるが、マートに納品する農漁民や中小企業を疲弊させるということはなぜわからないだろうか。大型マートで売るハクサイも農民が育てたものだ。販売が減れば農民が被害を受ける。消費者はハクサイを買いに駐車施設も良くない在来市場に行かなければならない。51品目のほとんどの農水産物だ。新鮮度や清潔度の維持が重要だが町内のスーパーが大型マートほどできるだろうか。市場を分ければ当然買い物時間も長くかかり消費者の不便は大きくなる。特定品目の販売禁止は世界貿易機関(WTO)の規定にも反する。