【コラム】日本の漫画の中で友達になったイエスとブッダ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.22 16:40
“神様の息子”イエスが最も好きな俳優は?ジョニー・デップだ。コンビニエンスストアで遭遇した女子高生が「ジョニー・デップに似ていた」とコソコソ言うのにうぬぼれて、いつか彼とともに映画に出演することを夢見る。“悟りを得た人”ブッダが最も好きな漫画家は手塚治虫だ。自身の人生を本物よりさらに興味深く描き出したマンガ『ブッダ』に大きな感銘を受けたからだ。
これは何の不敬な冗談かだって? 最近おもしろく読んでいるマンガ『聖☆おにいさん』の中の話だ。日本のマンガ家・中村光の作品で、韓国では単行本で7冊まで出版された。ミレニアムをそわそわして過ごしたイエスとブッダが、わざわざ天界から下界に休暇で来る。2人は日本・東京の小さなアパートに一緒に滞在して、衆生あるいは幼き羊たちの人生を一生懸命に体験する。彼らにとって近頃の世の中は不思議なことだらけだ。ブッダは24時間マンガ喫茶にのめり込んでしまい「コミックマンガを見ても笑わない」修行をして、イエスはオンラインゲームマニアとなって休暇中でも悪魔を退治するのに余念がない。ブッダに謁見しようと動物たちが先を争って家の前に駆せ参じ、イエスが入れば風呂屋の浴水が何度となくワインに変わるなど、行き過ぎた神性のためにさまざまなハプニングも体験する。