LED電球、韓国だけ白熱灯より暗い
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.20 16:59
ソウル恩坪区のキム・ジヒョンさん(会社員、44)は最近、マートで発光ダイオード(LED)照明を購入した。浴室にある白熱灯を節電効果が優れたLED照明に取り替えるためだった。キムさんは「60ワット代替用」という表示を確認して製品を購入したが、浴室は以前に比べてはるかに暗かった。キムさんはいくつかの会社の製品を比較したところ、「60ワット代替用」のLED電球の明るさは600ルーメンから800ルーメンまでと範囲が広かった。キムさんは「製品、会社よって明るさの表示がまちまちで、どれを信じて買えばいいのか分からない」と不満を表した。
LED照明の明るさに関する表示基準がないため、消費者が購入する際に困っている。韓国産業規格(KS)によると、LED電球製品にはワット(W)とルーメン(lm)をともに表示しなければならない。白熱電球に慣れている消費者がLED製品を購入する際、明るさが分かるからだ。例えば「40W代替、6.5W、550ルーメン」と表示されたLED電球は、40ワットの白熱灯の明るさの550ルーメンが6.5ワットの消費電力で可能ということだ。
問題はワットに対するルーメン表示の基準がないという点だ。このため一部のLED製品は「40W代替または60W代替」という表示で販売されたりもする。韓国の消費者が他国に比べ、同じ価格でもより暗いLED電球を購入するケースも生じている。世界LED照明1位のフィリップスは60ワットの白熱灯の代替製品として欧州や米国では800ルーメン製品を販売するが、国内では600ルーメン製品を販売する。