「安保理制裁、北朝鮮急所狙ったが刺せず」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.08 09:39
国連安保理が7日(現地時間)採択した対北朝鮮制裁決議案は北朝鮮の核・ミサイル能力を弱化させて除去するための「ターゲティング圧迫」に傍点がつけられている。既存の制裁案が国連会員国の自律履行を強調した反面、今回の決議案は▼義務的に制裁を履行するようにし▼中国が参加したということが特徴だ。政府関係者も「韓・米・中3国が満足するほどの適正な水準」と評価した。
だが、実効性についてはクエスチョンマークが残っている。ある外交当局関係者は「北朝鮮の急所を狙ったのだが刺せなかった」として「決議案が北朝鮮核とミサイル開発を遅延させるには効果を上げるかもしれないが、根本的な解決まで強制することはできない」と指摘した。
今回の制裁案は2087号など既存の制裁に加えて▼船舶・航空検索の強化▼武器関連物品キャッチオール(catch all)強化▼金融圧迫などが追加された。特に船舶・航空検索は政府当局者が「今回の決議案の核心的措置」というほど国際社会が精魂込めた。しかし協議過程で中国が海上武力衝突の可能性を懸念して強制検索条項ははずし、船舶や航空が検索を拒否した場合、原籍地に戻るようにした。中国は禁輸制限しゃし品にヨットや宝石・高級乗用車などを明示したのに対しても核実験と関係がない「懲罰的措置」として否定的立場を表わしたと伝えられた。