【取材日記】金正恩-ロッドマン、おかしな対面
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.04 11:08
2人の悪童(wild child)の出会い。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)と米NBA(全米バスケットボール協会)の元スター選手デニス・ロッドマンの対面を眺めた韓国政府当局者の評価だった。核とミサイルで国際社会を不安にさせている29歳の指導者と、かつて“コートの悪童”と呼ばれた52歳のロッドマン。2人に共通する点を悪童気質に圧縮した言葉だ。
先月26日に平壌(ピョンヤン)に到着したロッドマンと米エキシビションバスケットチーム「ハーレム・グローブトロッターズ」は、金正恩から国賓級の歓待を受けた。ロッドマン一行が主体思想塔などを観光した場面は官営テレビで紹介された。ロッドマン一行の訪朝2日目、金正恩はリ・ソルジュ夫人を同伴してロッドマンと並んで座り、平壌(ピョンヤン)柳京鄭周永(チョン・ジュヨン)体育館で開かれた親善試合を観戦した。金正恩はバスケットに夢中になった姿でロッドマンの話に耳を傾けた。テーブルに米国資本主義を象徴するコカコーラが置かれ、ロッドマンの帽子に「USA」と大きく書かれているのを、住民にどう説明するかは眼中にないようだった。