ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の強力な優勝候補に挙げられる韓国・日本・米国の共通点は何か。

米国は２０日に締め切られた最終エントリー（２８人）に、１６カ国で最多の１５人の投手を含めた。 残りは捕手３人・内野手６人・外野手４人で、投手が最終エントリー全体の５４％を占める。 さらに目を引くのが左腕投手の割合だ。

米国は第２ラウンドから投げる予定のジオ・ゴンザレス（ワシントン）を含め、６人の左腕投手をメンバーに含めた。 ジェレミー・アフェルト（サンフランシスコ）、ティム・コリンズ（カンザスシティ）、グレン・パーキンス（ミネソタ）など、各所属チームの主軸左腕救援投手が名を連ねている。 ブラジル（１４人のうち２人）・オランダ（１３人のうち２人）を含め、本大会１６カ国のうち８カ国が３人以下の左腕投手を保有するのに対し、米国の投手陣は量と質で上回るという評価だ。

日本も同じだ。 内海哲也（読売）、杉内俊哉（読売）など、投手１３人のうち６人が左腕だ。 米国と並んで最多の左腕投手を保有する日本は、山口鉄也（読売）、能見篤史（阪神）、森福允彦（ソフトバンク）など救援の軸となる投手がそろっている。 ６人の投手のうち、キューバ戦の先発候補に挙がっている内海を除いた５人が救援登板する予定だ。

韓国代表は４人の左腕投手で大会に臨む。 台湾（１３人中４人）・メキシコ（１４人中４人）と同じだが、中南米の強豪、ドミニカ共和国（１４人中３人）とプエルトリコ（１３人中３人）よりも多い。 先発の張ウォン三（チャン・ウォンサム、サムスン）を除いて、張元準（チャン・ウォンジュン、警察）、朴煕洙（パク・ヒス、ＳＫ）、車雨燦（チャ・ウチャン、サムスン）が左腕救援投手だ。

河日成（ハ・イルソン）ＫＢＳ（韓国放送公社）Ｎスポーツ解説委員は「左腕投手が多いというのは、走者牽制能力など、いくつかの面で有利となる。 各国の中心打線には左打者が核心となることが多い」とし「左腕投手が不足すれば、投手起用法に弱点が生じる可能性がある。 左腕投手が多いということは、それだけ投手陣が強いことを意味する」と説明した。


【特集】２０１３ワールド・ベースボール・クラシック