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【社説】「韓国を最終破壊」脅迫する北朝鮮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.21 10:06
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北朝鮮の外交官が国際舞台で、韓国に対する「最終破壊(final destruction)」の可能性に言及した。先日スイス・ジュネーブで開かれた国連軍縮会議で、ジュネーブ駐在の北朝鮮代表部チョン・ヨンリョン1等書記官は「生まれたばかりの子犬は虎の恐ろしさを知らない」という言葉を引用し、「韓国の気まぐれな行動は最終破壊を予告するだけだ」と述べた。北朝鮮の3度目の核実験に対する会議参加国の糾弾が続くと、「外国の侵略者に対し、強い対応措置をしたものだ」と反論し、こう極言した。

北朝鮮の対南脅迫は昨今のことではない。1994年3月の板門店(パンムンジョム)南北特使交換実務接触で出てきた「ソウル火の海」脅迫から、「ソウルを丸ごと吹き飛ばす」という昨年4月の人民軍最高司令部の声明まで、とうてい理解できない。脅迫の程度も高まり、これ以上使う言葉が残っているのだろうかと思うほどだ。何度も繰り返されるこうした類の低質な恐喝と脅迫にいちいち対応する必要はないという考えになる。とはいえ、最終破壊を云々するのは度が過ぎる。ヒットラーのユダヤ人絶滅計画を意味する「最終解決(final solution)」を連想させる反人倫的な暴言だ。

 
北朝鮮は3度目の核実験に成功したことで、核兵器実戦配備の直前段階と評価されている。核兵器は「絶対武器」だ。ソウルに一発落ちても「最終破壊」に匹敵する威力を持つ。かつて休戦ラインに配備した長射程砲で「ソウル火の海」と脅迫したとすれば、20年が過ぎた今は核兵器で「最終破壊」と脅迫しているのだ。

北朝鮮は「核兵器は米国を狙ったもの」と主張しているが、実際はそうでないことを「最終破壊」は物語っている。韓国を核人質にして思い通りにしようという意図だ。韓国社会を核の影に置いて身動きが取れないようにしようということだ。北朝鮮の思惑を正確に読み取り、外交・軍事的に格別の対策を講じなければならない。「最終破壊」脅迫を不良外交官の戯言だとして無視するだけでは十分でない。

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