強いと自信を持っていたが、蓋を開けるみると問題が多かった。

ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）日本代表のマウンドが崩れた。 日本代表は１７日、サンマリンスタジアム宮崎で行った広島との強化試合で０－７の大敗を喫した。 この日、３安打に終わった打線もそうだが、エースの不振が深刻な問題だ。

山本浩二監督（６７）は試合後、現地メディアのインタビューで「完敗だった。 投手が心配」と話した。 山本監督は試合の前まで投手の運営に自信を見せていた。

◇沢村賞投手も救援に使うと話していたが…

今月４日、スポーツ報知は日本代表チームで昨年リーグ最高先発投手の攝津正（ソフトバンク）を救援で活用する方針を立てている、と報じた。 攝津は昨季２７試合に登板し、１７勝（５敗）、防御率１．９１をマークし、沢村賞を受賞した。 与田投手コーチが「攝津が０９、１０年に最優秀中継ぎ投手賞を受けた経歴がある」とその理由を説明したが、これは先発陣に対する強い自信によるものだった。

山本監督は今大会、ダルビッシュ有（テキサス）、黒田博樹（ニューヨーク・ヤンキース）、岩隈久志（シアトル）などメジャー投手の不参加にもかかわらず、「問題はない」という反応だった。 田中をはじめ、前田、内海、杉内（以上、読売）、涌井（西武）など、リーグ最高級投手がそろっているからだ。 １５人の代表チーム予備エントリー投手のうち、涌井だけが防御率３点台（３．７１）だ。

早くから大会マウンド構想も終えていた。 ３月２日に福岡ヤフードームで行われるＷＢＣ第１ラウンドＡ組のブラジル戦には田中が先発し、その後を杉内が継ぐ。 翌日の中国戦は前田が先発し、内海が２番手で登板する予定だ。 先発候補の４投手を２人ずつ分けて１試合に投入し、必ず２連勝するという戦略だった。 しかしこの計算に予想外の変数が浮上した。




＜ＷＢＣ＞「公式球不適応と負傷」　日本代表の投手陣が自信喪失（２）

【特集】２０１３ワールド・ベースボール・クラシック