【コラム】韓国にはなぜブランド品がないのか
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.02.17 12:36
60代の主婦キムさんは京畿道九里(キョンギド・クリ)から地下鉄に乗ってきたと話した。ソウルの新世界(シンセゲ)百貨店本店に到着したのが16日午後1時30分ごろ。 100人余りのショッピング客と20分余り列に並んだ末に会場に入った。「最大80%爆弾セール」として沸きかえった輸入ブランドセールの催事会場での話だ。
ブランドになじんでいるように見える人ではなかった。とかしていないパーマの頭に実用的なパディングジャンパー。だが、手には小さなルイ・ヴィトンのバッグを持っていた。「時々ブランド品を買うようですね」と尋ねるとすぐに手を振った。「どうして…余裕がないから思い切ってひとつ買うかどうか」。この数年はブランドのバッグを買う考えも出なかったという。「値段がとても上がったではないか…こんなところにでも来れば買えるものがあるかと思って」