【社説】安保理制裁の実効性、習近平に決心にかかる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.15 14:02
分別のない子どもの悪いクセを直すにはアメもムチも必要だ。いったん罰を与えると決めれば、涙が出るほど苦痛を与えなければならない。そうしてこそ悪い行動の再発を防ぐ効果がある。手加減をすれば効果はない。耐性ばかり強めることになる。ムチが必要な時に確実にムチを握ってこそ、褒美に与えるアメにも効果が生まれる。今は国際社会が北朝鮮に対して間違いなくムチを握るタイミングだ。
北朝鮮が核実験をし、長距離ミサイルを発射する度に、国連安保理はさまざまな形の制裁措置を取ってきた。06年10月の北朝鮮の最初の核実験で安保理決議1718号が、09年6月の2度目の核実験で決議1874号が出てきた。昨年12月に北朝鮮が人工衛星打ち上げを主張しながら事実上の長距離ミサイルを試験発射すると、決議2087号が採択された。軍事用物資の輸出入と金融取引を遮断し、金融支援や無償援助、借款提供を禁止するなどの経済制裁が中心だったが、北朝鮮が深刻な苦痛を感じるほどではなかった。痛くもないムチで打たれてクセを直す北朝鮮ではない。このため、挑発-制裁-挑発の悪循環が続いている。
安保理が3度目の核実験を強行した北朝鮮に対する制裁措置について議論を始めた。国際法的拘束力を持つ決議を採択することで意見がひとまずまとまっているが、その中にどういう内容が入るかはまだ予測できない。安保理常任理事国として拒否権を持つ中国の立場が確実でないからだ。従来のように中国が今回も生ぬるい態度を見せれば、安保理が公言した「重大な措置(significant action)」は空念仏に終わってしまう。