【中央時評】朴槿恵と北朝鮮の核実験(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.07 13:19
1962年、キューバのミサイル危機が高まっている時だ。ソ連のフルシチョフ首相が米国のケネディ大統領に話した。「大統領、われわれとあなたはもう“戦争につながりかねない”結び目のひもを互いに引っ張ってはいけません。なぜなら私たち2人がそのひもを引っ張れば引っ張るほど、結び目のひもはより頑丈に縛られ、“戦争の危険がさらに増す”ためです。そしてその結び目はきつく縛られ、それを結んだ人さえほどくことができない瞬間がくるでしょう。その時はその結び目を切り出すことが必要でしょう」。(ロバート・ジャービス氏の『フォーリンアフェアーズ』2013年1/2月号の論文より引用)
いまフルシチョフが懸念した状況が韓半島で広がっている。北朝鮮の長距離ロケット打ち上げに対する国連安保理の制裁強化決議に北朝鮮が3度目の核実験で応酬する態勢だ。こうした場合、国連安保理の軍事的な追加制裁も避けにくいかもしれない。北朝鮮はこれを宣戦布告と見なすと真っ向から対立している。戦争の結び目のひもを互いに引っ張っている局面だ。こうするうちにどこの誰もこの結び目をほどくことができない行き止まりに追い込まれるかもしれない。