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金正恩の特使が中国到着? 核実験めぐる状況把握か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.07 11:35
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ボタンをいつ押すかという判断だけが残っていると観測されている北朝鮮の核実験が分岐点を迎えた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の特使が6日に中国に到着したと伝えられた。今回の特使訪問は、核実験と関連し、北朝鮮がまだ中国指導部の立場を眺めていることを表している。少なくとも特使訪問期間中は核実験の強行はないという見方が強く、議論の結果によっては中断または延期もあるという分析だ。

金正恩が特使を派遣したのは、中国側の核実験阻止圧力が前例なく強かったためとみられる。北京の池在竜(チ・ジェリョン)北朝鮮大使を何度か呼んで警告性のメッセージを伝えたのも異例であるうえ、ジョン・ケリー米国務長官と楊潔チ中国外相が「核実験強行なら対北朝鮮追加制裁」に共感するなど、米中協調の雰囲気まで形成されている。金正恩が自ら意中を中国指導部に説明する必要性を感じたと解釈されている。

 
韓国の立場も引っかかるはずだ。鄭承兆(チョン・スンジョ)合同参謀本部議長は6日、国会国防委で、北朝鮮に核使用の兆候がある場合、先制打撃をする可能性を明らかにした。鄭議長はこの日、国会国防委員会全体会議に出席し、劉承ミン(ユ・スンミン)国防委員長が「北朝鮮が核兵器を使用する兆候がある場合、戦争を甘受してでも先制打撃をするのか」と尋ねと、「そうする」と答えた。

安燦一(アン・チャンイル)世界北朝鮮研究センター所長は「韓国の新政府はもちろん、米国・中国と対立するという点で、金正恩が核実験を無条件に強行するのは負担になるだろう」と述べた。

中国は北朝鮮特使訪問に関する事項をまだ韓国政府に知らせていないと把握される。しかし北朝鮮の核実験阻止に向けた韓中間の協調は確実に進められているというのが、韓国政府の説明だ。外交部当局者は「韓中両国は最近の接触で、北朝鮮は核実験をしてはならず、韓半島の非核化は今後も堅持されるべきだという認識で一致した」と明らかにした。また「中国も北朝鮮に(核実験をしないように)説得を続けていることを把握した」と伝えた。

先月22日に国連安保理の対北朝鮮制裁決議案2087号が出た後、半月間ほど核実験に言及しながら脅威を与えてきた北朝鮮が、出口戦略を模索するのではないかという見方も出てきている。統一部の当局者は「北朝鮮の動きが過去の2回とは違う。何かためらう雰囲気が感知される」と話した。

06年10月の最初の核実験、09年5月の実験の場合、外務省声明を通じて立場を明らかにした後、数日以内に強行した。しかし今回は先月24日の国防委声明で「われわれが行う高いレベルの核試験も米国を狙うことになる」と述べた後、まだ緊張だけ高めるラインにとどまっている。その代わり金正恩が相次いで会議を開いて「重大措置・決断」を公言し、外務省・国防委などの発言を配合しながら、脅威の程度を段階的に高めてきた。

咸鏡北道豊渓里の核実験場でも、昨年12月の長距離ロケット発射当時のように、幕で覆った後これを撤去するという行動を繰り返すかく乱戦術をとると軍当局は判断している。対北朝鮮消息筋は「北朝鮮は中国が提示するムチとニンジンを天秤に掛けた後、最終決定を下すようだ」と述べた。

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