【グローバルアイ】米宇宙センターで「羅老」を思う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.05 11:24
米国内の訪問地のうち米国の力を最も強く感じた場所を選択するなら、航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターを挙げたい。1960年代にアポロ宇宙船を打ち上げ、月探査を主導した歴史の現場であり、現在は2025年を目標に人間の火星着陸を指揮する夢の工場だ。宇宙センターには米国の宇宙開発の過去と現在、未来が溶け込んでいる。ここには実際に月に行ってきたロケットが展示され、ロケット発射台に上がることもできる。1カ月前にここを訪問したが、韓国初ロケット「羅老(ナロ)」のことを思うと、気が遠くなるような思いをした。宇宙開発は速度戦が不可能な領域であることを実感したからだ。
ケネディ宇宙センターは教育の現場でもある。ロケットを体験する施設もあり、実際に宇宙飛行士と食事をしながら対話もできる。宇宙挑戦史を扱った映画を見た時は、外国人である記者も感激するほどだった。周囲を見ると、愛国心から目に涙を浮かべる人たちもいた。さらにジョン・F・ケネディ元大統領の肉声が耳に響く。「私たちは10年以内に月に行く。それがやさしいからではなく、難しいからだ。米国だけが果たすことができる…」。このように毎年200万人近い人たちがセンターを訪れ、宇宙に夢を抱く。訪問者の大半は熱烈な宇宙探査支持者となる。