【噴水台】コチュジャン色のネクタイ、円安効果のおかげで韓国に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.04 09:58
日本に留学中の娘が休みのため数日前に帰国した。荷物の包みからネクタイを取り出す。「コチュジャンネクタイ」だ。昨年いつかした“コチュジャンの赤”の話を忘れずにいた。「赤にも種類が多い。真っ赤なもの、赤茶色のもの、深紅のもの…。お父さんはコチュジャンの赤がいい」。大学の記念品店でコチュジャン色のネクタイを見つけ「これだ」と思ったという。
「きれいだ。いくらだ?」「4000円」。韓国のお金で約5万ウォンだ。「うわぁ、無理したね」。普段から靴下やシャツを買ってくることはあった。だが、2000円を超えるものは買ったことがない娘だ。屋台や70%爆弾セールばかり選んで行っていた。今年の冬も電気毛布ひとつで耐えた。その上20度以上には温度を上げなかったという。服を何重に着込んでも寒いとぶるぶる震えながらも。お父さんの薄いふところ事情を考えてだという。その程度ではないが…。この時は本当にとてもひどいと思うほどだった。
「思い切って買いました。為替相場を確かめると100円で1185ウォン」。わずか数カ月前に1500ウォンだった時よりそれほど厳しくないということだ。そのためいつもよりちょっと無理ができたという。いわゆる円安効果だ。ははぁ。「人の世はどこにも良し悪しがともにある(人間随処有乗除)」というがまさにそうだ。経済記者を長くしたお父さんは円安と言えば「輸出危機」「国の経済への懸念」から思い浮かぶが、娘は金の使い方に余裕ができたというのだから。