金正日の誕生日を尋ねて「調査終わり」…韓国政府のいい加減な脱北者管理(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.24 10:09
脱北者を装ってスパイ活動をした容疑で、ソウル市庁の主務官Y(33)が拘束されたことを受け、政府当局のずさんな脱北者管理実態が俎上に載せられた この数年間、韓国入国脱北者が急増し、計2万4000人にのぼるにもかかわらず、入国調査や定着支援は年間脱北者が100人前後だった90年代水準にとどまっているという指摘だ。 特に北朝鮮が持続的な脱北偽装スパイ活動で、海外での脱北者の韓国行き過程、韓国関係当局の尋問方法、定着教育内容まで把握しつつあるにもかかわらず、対策がないという指摘が出ている。拘束されたYの場合、中国漢族出身で北朝鮮に暮らしていた華僑だったが、国家情報院(国情院)など関係当局の尋問を通過し、堂々と脱北者定着支援金まで受けて生活してきた。 北韓離脱住民定着支援法は「北朝鮮に家族・住所・職業をおく者で、第3国国籍を取得していない者」と規定している。
脱北者団体によると、Yは2004年4月、中国経由の脱北帰順形式で国内に入った。 中国の親せきの家を訪問したが、韓国の発展した姿に接した後、脱北者に混ざり込んで現地大使館に亡命を要請したのだ。 当時は脱北者を装った中国朝鮮族の国内入国試みが相次いだ時期だった。 Yは当局の合同尋問を通過した。 ある脱北者は「北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)の誕生日(2月16日)や北朝鮮の歌1・2曲を歌ってみろというような形式的な尋問が行われる場合も多く、朝鮮族や華僑もその準備をして尋問を通過するケースが少なくなかった」と話した。 政府当局者は「過去には少数の高位層脱北者を対象にしていたが、最近は年間数千人が入国し、それも50%が無職、38%が単純労働者なので、徹底的な尋問が行われていないのが実情」と伝えた。
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