進むべきか止まるべきか、円安の悩み(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.16 10:09
15日の東京外国為替市場。取引開始直後に1ドル=89.52円まで下がった円は午前11時30分に突然上昇しはじめた。あっという間に88.62円。円はわずか30分で円高に転じた。導火線は日本政府のある閣僚の発言だった。安倍晋三首相の側近で経済財政政策を担当する甘利明内閣府特命担当大臣が同じ時間に記者会見で「過度な円安は輸入物価に影響が及び国民生活にマイナスとなる」と発言した内容が伝えられた。
だが午後に入ると再び円を売りドルを買う勢力が登場し円安に転じた。すると今度は菅義偉官房長官が出た。「いまは過度な円安が是正されつつある段階だ」。この発言は「すでにある程度円高が是正されたという事実を意味するもの」と解釈され、また88円台後半まで押し戻された。
15日の東京外国為替市場が見せたように円安の流れは速くて急だ。果たしてどの線で円安が止まるかが焦眉の関心事だ。対ドル円相場は早期の総選挙確定で安倍氏の首相就任が事実上固まった昨年11月14日当時79.45円だった。この時から円安が急速に進み今月15日には88.8円。2カ月間で12%も円の価値が下がったのだ。