【コラム】金正恩に似ている安倍首相(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.28 11:09
金正恩(キム・ジョンウン)と日本の首相、安倍晋三は思想の座標では両極端だがひどく似ているところがある。2人とも頑固な内在的論理で重要な政策を決める。国際世論や隣国との関係よりは国内政治の必要に応じて一人はミサイルを打ち上げ、もう一人は保守・右翼の主張に迎合する政策を押し切る。そのようにして金正恩は北朝鮮をより一層孤立に追い立てて、安倍は失われた10年で象徴される衰残した経済と国家地位を回復する力と機会を使い果たしている。
先週、安倍は朴槿恵(パク・クネ)次期大統領に特使を送ろうとしたが失敗した。朴次期大統領側とは事前協議なしでマスコミに発表からして首相就任後、日程を再び決め自民党総裁ではなく日本首相の親書を持っていくのが道理というソウルと東京のさまざまなチャネルの建議によって特使派遣を延期したのだ。安倍内閣の顔を見れば安倍の特使派遣打診に韓国側で慎重に対応したのは正解だった。安倍内閣には独島(ドクト、日本名竹島)や慰安婦、歴史教科書問題で猛烈な極右指向の政治家たちが入閣している。安倍を肯定する日本の学者は彼が現実主義者(Realist)とイデオロギー(特定理念の信奉者)の2つの顔を持つ政治家で、首相の安倍はイデオロギーよりは現実主義者の顔を見せるだろうと見通した。安倍の内閣人選はそのような楽観論に冷水を浴びせた。