【社説】統合進歩党、なぜ北朝鮮ミサイルを庇うのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.04 11:34
李正姫(イ・ジョンヒ)元議員を大統領候補とする統合進歩党が北朝鮮の長距離ミサイル発射計画について、「韓国の『羅老』と変わらないので問題視する必要はない」と公式発表し、北朝鮮労働党の第2中隊という批判を自ら招いている。北朝鮮当局がいわゆる「実用衛星発射計画」を発表すると、統合進歩党は待っていたかのようにこうした内容の論評を出したのだ。論評の主人公は李正姫候補選挙対策委の金美希(キム・ミヒ)スポークスマンだ。統合進歩党の上司の命令に服従的で閉鎖的な組織文化を考えれば、この論評は李正姫候補、李石基(イ・ソッキ)議員ら指導部の指針によるものと考えなければならない。
特に、李正姫候補は学生も見る今夜のゴールデンタイムの大統領選挙テレビ討論に登場し、北朝鮮のロケット発射が実用衛星という北朝鮮労働党の主張を韓国の大統領候補としてオウムのように繰り返しそうで懸念される。李候補は10月、射程距離が1000キロにもならない韓米短距離ミサイル交渉の妥結を軍備増強だとし、「韓半島の緊張と武力衝突の可能性を高め、周辺国との対立を深めるだけ」と非難していた。にもかかわらず射程距離が1万キロを超え、核弾頭搭載が可能な北朝鮮の長距離ミサイル発射には、なぜこれほど寛大なのか先に答える必要があるだろう。