【社説】破られた懸垂幕に見る韓国大統領選挙の意味
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.30 18:10
5年ごとに行われる大統領選挙は、候補の立場では冷酷な勝負の世界かもしれないが、有権者の立場では共同体の民主主義の気運を新たに創造する空間だ。 候補は候補の道があり、有権者は有権者の道がある。 最近あちこちで起きている朴槿恵(パク・クネ)候補・文在寅(ムン・ジェイン)候補の広報懸垂幕毀損事件は、有権者だけが享受できる民主主義創造の快感を自ら放棄する低劣な行為だ。
警察によると、昨日と一昨日だけでも、釜山蓮堤区、蔚山中区、光州東区などの大都市、京畿道高陽・議政府・楊平・河南などの中小都市で懸垂幕毀損があった。 このうち蔚山の毀損物は朴槿恵候補の顔の一部が刃物で切られていたが、06年の地方選挙当時に朴候補が襲われて傷を負った部位と一致しているという。 京畿道であった文在寅候補の懸垂幕毀損についても、民主党が「人による毀損なのか風による毀損なのか調べている」と話している。