韓国ロケット「羅老」の打ち上げカウントダウン停止…全国で落胆とため息
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.30 10:06
29日、全羅南道高興の羅老宇宙センター発射統制棟。予定打ち上げ時間の午後4時を16分後に控え、突然カウントダウンが止まった。時計は16分52秒から動かず、点滅し始めた。韓国技術陣の3、4人がヘッドセットを外して慌しく動いた。まもなく「上段ロケットを点検中に問題が見つかった」という案内放送が流れた。
打ち上げ準備を見守っていた李周浩(イ・ジュホ)教育科学技術部長官の表情が険しくなった。プレスセンターで待っていた取材陣の間でもため息が漏れた。技術陣は問題の部分を点検していたが、解決しなかった。午後4時50分、李長官は結局、打ち上げ延期を発表した。
同じ時間、全羅南道高興郡の宇宙発射展望台。「羅老」(KSLV-1)の打ち上げが延期になったというコメントが出ると、手に太極旗(韓国の国旗)を握りながら「羅老」の飛翔を待っていた住民と観光客およそ1000人は一斉に落胆した表情を見せた。