中国の人民日報が米国の風刺記事を事実として報道した。

中国共産党機関紙の人民日報が、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第１書記を“今年最高のセクシーガイ”に選定したという内容の米風刺メディア「Ｔｈｅ　Ｏｎｉｏｎ」の記事を、あたかも事実のように伝えたと、聯合ニュースが２８日、米ワシントンポスト（ＷＰ）を引用して報じた。

ＷＰによると、風刺がほとんどない人民日報がウェブサイト「人民網」を通じて風刺記事を真剣に報道した。 ＷＰは、人民日報が金正恩の写真およそ１０枚とともに、「Ｔｈｅ　Ｏｎｉｏｎ」が金正恩を冷やかしていることも知らずに記事をほぼ全文引用した、と説明した。

「Ｔｈｅ　Ｏｎｉｏｎ」は最近、金正恩を「２０１２年生きている最高のセクシーガイ」に選び、 「圧倒的にハンサムで、丸い顔に男らしい魅力とがっしりした体型などを備えた平壌生まれのこの素敵な男性は、すべての女性の夢」と皮肉った。 さらに「金正恩のかわいい姿と非の打ちどころがないファッション感覚、洗練された短い髪、有名な微笑みは、私たち編集陣を気絶させる」と付け加えた。

「Ｔｈｅ　Ｏｎｉｏｎ」は金融詐欺犯のバーナード・マドフとシリアのバッシャール・アル・アサド大統領を、それぞれ２０１０年、２０１１年の「最高のセクシーガイ」に選んでいる。