大統領職求職者、朴槿恵（パク・クネ）－－。２６日午後１１時１５分から始まった朴槿恵セヌリ党大統領候補のテレビ討論は、求職者が面接を受ける形式で進行された。専門家・市民パネルの前で朴候補が面接を受ける「国民面接朴槿恵」は、ＪＴＢＣと地上波放送３局で７０分間生中継された。

この日の討論は、２１日の文在寅（ムン・ジェイン）民主統合党候補と安哲秀（アン・チョルス）無所属候補の候補一本化討論に対応する形で行われた。ライバル候補なく朴候補単独で行われたこの日の討論は、緊張感が落ちるという指摘も受けた。

朴候補は政策ビジョン発表で、「大統領になれば最も優先して解決すべきことは、庶民・中産層の肩にのしかかっている家計負債問題の解決」とし「家計負債が１０００兆ウォン（約７６兆円）にのぼるが、これは個人の問題だけでなく、国家経済を脅かし、国民幸福基金を設置して解決する」と約束した。また「家庭暴力・性的暴行・不良食品など４大社会悪の根絶を最優先にする」と述べた。

「女性大統領として北朝鮮の脅威にどう対処するのか」という質問に対しては、「英国のサッチャー元首相はフォークランド戦争を勝利に導いたし、メルケル独首相は欧州財政危機によく対処している」と例を挙げた。

続いて「独島（ドクト、日本名・竹島）、北方境界線（ＮＬＬ）など主権と領土に関する問題には断固対処する」とし「韓国哨戒艦『天安』事件で４６人の将兵が亡くなったにもかかわらず、爆沈と言わずに沈没と表現したり、再調査を云々しながら北朝鮮の顔色をうかがう人、延坪島（ヨンピョンド）砲撃犠牲者を慰労するどころかＮＬＬにあい昧な態度を見せる人が、北朝鮮にうまく対処できるのか疑問を感じる」と野党を批判した。