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「韓国産ブランドでユニクロに挑戦」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.12 10:20
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1990年代、中・高校生の間では米国ブランド「EASTPAK(イーストパック)」のリュックサックが流行した。角のない丸い形にポケット一つが付いたシンプルさで人気を集めた。

廉泰淳(ヨム・テスン)シンソン通商会長(59)はこの製品をOEM(発注者ブランドによる生産)で生産して納品した。「当時5ドルで納品し、韓国で50ドルで販売されたが、ブランドのために大変な人気だった」という。

 
80年代から納品してきた廉会長は「自分たちで作ろう」と決心した。98年に「AIZEM」というブランドを出した。「イーストパックの生産基準を知っていたので、よりよく作ることができた。縫い方も工夫し、色も増やして販売した」と振り返った。

何よりも価格を抑えたの成功した。イーストパックの40%水準にしたところ、初年の売上高は180億ウォンに達した。廉会長は「イーストパックはその年、売上高が半分に減り、00年ごろ韓国から撤退したと聞いている」とし「流行の変化もあったが、韓国ブランドの反撃で打撃もあったはず」と語った。

廉会長がまた“逆転”を狙っている。今度はZARA、ユニクロ、H&Mなど外国系SPA(製造・流通一元化)ブランドに対してだ。6月に「Topten」という衣類ブランドを出した。“国産SPA”で外国系に勝つという計画だ。ソウル大学路から始まり、明洞・コエックス・江南大路など11店舗を出している。年末には23店舗に増える。

低価格が基本戦略だ。Toptenのシャツは6900ウォン(約520円)から1万ウォン台、ジャンパー・コートは7-8万ウォン台。廉会長は「ZARA・ユニクロより20%以上安くしている」とし「『外国系SPAは安くない』と感じている消費者が多いので、これをチャンスにしたい」と述べた。「3、4年前には‘低価格’を強調して入ってきたが、SPAブランドが増えて一般化した現在は安く感じられない」という説明だ。

したがって廉会長は「Topten」のコストを抑えるのに力を注いでいる。「2010年にミャンマーに工場を設立し、生産コストを20%以上低めた」とし「この工場規模を2、3年以内に3倍以上に増やし、低コスト生産を続ける」と述べた。また「衣類事業を30年以上続けているので、よい原資材を安く受けられる取引先も多い」と説明した。

売り場は繁華街に重点的に出す。来年6月にはソウル明洞に1カ月間隔で、それぞれユニクロの隣、H&Mの向かい側に店舗を出す。今月9日には大邱東城路に大邱1号店を出し、2週間隔で3号店までオープンする。

廉会長は大学卒業後、かばん生産会社に就職し、海外納品業務を担当した。会社を出て設立したのが「カナアン商事」というかばん輸出会社だ。02年には大宇系列会社シンソン通商を買収した。カナアン商事は通貨危機の状況で輸出特需を受け、これを事業拡張のチャンスとした。カナアン商事・シンソン通商の当時の売上高はそれぞれ1000億ウォンと2700億ウォン。

廉会長は「大きな会社をきちんと運営できるだろうかと心配したが、若者層を狙ったPOLHAMなど新しいブランドを次々と出しながら、むしろ攻撃的に事業した」と述べた。その後、シンソン通商の売上高は毎年2けたずつ増えた。廉会長は9日、「繊維の日」記念式で金塔産業勲章を受けた。年間売上高1兆2000億ウォン(約900億円)、輸出7000億ウォンの企業に成長させた功労を認められた。

廉会長は「国産SPAブランドを出したのも不景気の中での積極的投資の一つ」とし「すべての企業が厳しい不景気が機会になることもある」と語った。

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    2012.11.12 10:20
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    SPA「TOPTEN」ブランドを出した廉泰淳(ヨム・テスン)シンソン通商会長。今年の売上高1100億ウォン(約80億円)を目標に外国系SPAに挑戦している。
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