韓国・南大門の両替商「商売しない方がむしろ金が残る」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.07 08:45
「商売はしませんよ。ドルは受け取らなくなってだいぶ経つし、円も元も受け取りません」
雨がしとしと降る4日午後2時、ソウル・南大門(ナムデムン)市場。市場の入り口で10平方メートル余りの両替所を運営するソ・ギョンスクさん(仮名)は、「ドルを両替に来た」という記者の言葉を手でさえぎった。「銀行が閉まっているきょうは稼ぎ時ではないか」と言うと先月の話を切り出した。「日曜日の午後に5000ドルを受け取ったが次の日に為替レートはドルが20ウォン近く下がり10万ウォン損した」ということだ。ソさんは、「次の日は心臓が震えて死ぬかと思った。ウォンがこれだけ上がった時は商売しない方が残るもの」と話した。
高騰するウォンに路上の両替屋もほとんどが店を畳んだ。ウォン高の流れがあまりに強いためだ。昨年末現在で韓国銀行に登録された両替業者は1243人。だれよりウォンの動きに敏感で自ら為替レートを予測する“秘法”も持っている街の専門家たちだ。