品質検証書偽造の原発部品、10年間だれも気付かず=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.06 09:49
「原発部品」の管理に10年間穴が空いていたが、独立的な安全規制当局である原子力安全委員会も、原発産業政策責任者である知識経済部もこれを全く知らなかった。問題が明らかになったのはにせ物部品と中古部品納品不正事件と同じく外部からの情報提供のおかげだった。知識経済部と韓国水力原子力は5日、品質検証書を偽造して輸入した原発部品が2003年から2012年にかけ韓国内5カ所の原子力発電所に供給されたと発表した。該当部品が大挙投入された全羅南道(チョンラナムド)の霊光(ヨングァン)5・6号機はこの日から稼動を止め、年末までに部品を全面交換することにした。原発2基が一度に停止し、今年の冬は過去に例がない電力難は避けられない見通しだ。
知識経済部の洪錫禹(ホン・ソクウ)長官と韓国水力原子力の金均燮(キム・ギュンソプ)社長はこの日の緊急記者会見で、「国内の納品業者8社が10年間に提出した海外機関の品質検証書60件が偽造されたことが確認された。検察に捜査を要請した」と明らかにした。金社長は、「9月に外部から情報提供を受け調査に着手した」と話した。該当部品はヒューズ、温度スイッチ、冷却ファンなど237品目の7680点に達した。これらの部品は古里(コリ)、月城(ウォルソン)、蔚珍(ウルチン)、霊光の4カ所の原発本部に供給されたが、部品が使われたのは霊光3~6号機と蔚珍3号機の5基だった。実際に使われた部品5200点余りのうち98%が霊光5・6号機に集中投入されたことが確認された。