【コラム】外交舞台で経済力を振るう中国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.31 10:06
国際関係学の授業では通常、学生に「国家間の協力を増進する最善の方法は経済的な相互依存度を高めること」と教える。自由主義的な視点の国際関係学者は「両国間の貿易と投資が高い水準にある場合、紛争が生じる可能性が低い」と説明する。貿易と経済的な結合は各国を理性的な決定に導き、戦争の可能性を減らし、平和と協力による相互利益を増加させる。
国際関係学者の中には、中国の浮上と関連し、こうした自由主義的な立場を擁護する人が多い。国際経済秩序に溶け込むほど、すなわち外部との貿易が増えるほど、中国は外部との協力を強化し、同じ地域内の隣国との紛争を避けるようになるだろうと説明する。これは一見、優雅な解決策に見える。理論的にはそうだが、不幸にも現実では全く通じない。むしろその反対だ。最近の中国の行動を見れば、自由主義的な経済原則は通用しないことが分かる。