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【社説】韓国ロケット「羅老」、今は努力の結実を見る時

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.23 13:00
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失敗しても決してあきらめない。 韓国初の宇宙ロケット「羅老(ナロ)」の3度目の打ち上げが目の前に迫った。 2009年と2010年の失敗を踏んで2年ぶりの打ち上げとなる。 ロシア製の1段目のロケットを使用する、3度目で最後の打ち上げとなる。 26-31日に全羅南道高興郡外羅老島の羅老宇宙センターから打ち上げられる「羅老」が、発射9分後に高度302キロで科学衛星を軌道に乗せれば、韓国は世界で10番目に“宇宙クラブ”入りを果たすことになる。 自国の宇宙センターから、自国のロケットで、自国の人工衛星を衛星軌道に乗せた国に与えられる栄光だ。

核心技術の一つである1段目ロケットの製造技術がなく、2億ドルでロシアから購入したとはいえ、残りはすべて韓国の科学者が産学研の技術オーケストラを通じて成し遂げた成果だ。 大韓航空は組み立てを、ハンファは火薬を、韓国ファイバーは機体と特殊素材の開発を担当し、宇宙軌道に乗せる小型衛星はKAIST(韓国科学技術院)人工衛星センターが製作した。 宇宙ロケット打ち上げのための準備自体が韓国の科学技術の発展につながる過程だった。 宇宙強国に比べて技術・予算・人材がすべて不足している韓国科学界がここまできたことだけでも大変な成果だ。 科学者の執念と情熱のおかげだ。

 
「羅老」打ち上げは韓国科学界の長い間の夢だった。 韓国科学界のプライドがかかった課題であり、韓国の未来を率いる新しい産業を開拓する道でもある。 どんなことがあっても宇宙開発が継続される理由だ。

現地を訪問した取材陣によると、今回の打ち上げを控えて、羅老宇宙センターの人たちは目の色からして違うという。 2度の失敗を経験して3度目の打ち上げに挑戦するが、臆するどころか、むしろ熱情を燃やしているという証拠だ。 実際、宇宙開発は失敗を踏んで咲く花だ。 先の2度の失敗は、宇宙開発過程の一部であり、成功に向けた授業料にすぎなかった。 韓国の科学者が委縮することなく、最後まで最善を尽くすことを期待する。 今回の打ち上げが宇宙分野で科学主権を確保するもう一つの始まりになるよう、政府と科学技術界は投資と支援を惜しんではならない。 高度302キロ、そこに上がった私たちの「羅老」が見たい。

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