南北の砲兵が射撃直前まで…一時衝突の危機=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.23 08:39
向かい合って走っていた列車がどうにか正面衝突を避けた局面だ。22日に17の脱北者団体で構成された北朝鮮民主化推進連合会の対北朝鮮非難ビラ散布をめぐる南北の軍事的緊張局面がそれだ。連合会がビラを入れた風船を臨津閣(イムジンガク)から飛ばそうとしたところ、南北双方の砲兵は一時射撃直前にまで至った。
北朝鮮軍は前日午後から最前方砲兵部隊の牽引砲と自走砲の砲身を開け、放射砲も発射待機させた状況が軍当局に捉えられた。韓国軍も対砲兵探知レーダーを稼動して多連装ロケット(MLRS)など対応戦力を動員した。この状況を米国政府も鋭意注視した。中国を訪問したデービース米国務省対北朝鮮政策特別代表はこの日、「(北朝鮮が)風船に爆弾で対応するのは比例の原則に合わない」として北朝鮮には威嚇中断を、韓国には節制をそれぞれ促した。