【グローバルアイ】北京のニセモノ市場と江南スタイル=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.16 17:05
「絶対に売らない。もう出て行ってほしい」。「客に向かって何と言うことを」。昨日午後、北京の“ニセモノ市場”で有名な秀水街の衣類商店。カナダ人観光客と赤いチョッキを着た女性店員がもめていた。一方は相手があまりにも値切るため機嫌が悪い顔、もう一方は「値切らなければ吹っかけるくせに客に対して傲慢だ」という表情だ。インターネットガイドでは、相手は最終価格の10倍を最初に吹っかけてくるため、最初から10分の1で受け返せという具体的な駆け引きノウハウまで出ているという。「買わないと言えば後ろから追いかけてきて、より低い価格で交渉しようとする」というからその通りにしてみたが、インターネット経験談はすべて正しいわけではないようだと、このカナダ人は首をかしげていた。
1980年に天安門の東側、外国人密集地域に個体戸(自営業者)が集まり、中国の伝統工芸品とシルク用品を販売しながら秀水街が形成された。中国が世界の工場に成長しながら、ここは偽ブランド品があふれるようになった。世界的なブランド品製造会社が工場を中国に移転した。続いてデザインをコピーし、製造工程を真似た、いわゆる山寨(模倣品)が、この市場を占領することになった。