【コラム】“聡明”な中国?=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.08 11:31
中国共産党が改革・開放路線を公式採択したのは1978年12月に開かれた中央全体会議でだ。会議の2カ月前、改革・開放の設計士であるトウ小平(当時副首相)が日本を訪問した。「日本の先進経験を学ぶ」で日程を組んだ。訪問中に記者会見を行った。「尖閣諸島(中国名・釣魚島)領土問題をどう解決するのか」という質問が出てきた。敏感な問題だったが、トウ小平は堂々と答えた。「私たちの後代は間違いなく今の私たちより聡明であるはずだ。後代にこの問題を委ねよう」と述べた。
34年が過ぎた今、その“後代”が尖閣で衝突している。中国は島付近に海洋監視船を持続的に投入するなど、日本に対して激しく攻勢に出ている。「ずっと我慢してきた。今回、決着をつけよう」という姿勢だ。交渉の余地もない。結局は力だ。韜光養晦、すなわち中国はその間、光を隠しながら実力を高めてきた。2010年に経済規模で日本を抜き、客観的な軍事力でも日本を超える。その力が今、中国人を“聡明な後代”にしているのだ。