【社説】「領土問題、冷静さを取り戻そう」と訴えた日本の知識人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.29 11:26
ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎氏など日本の知識人約1300人が昨日、韓国・中国・日本間の領土問題について声明を発表した。北東アジアの領土紛争で冷静さと自制を失わないことを呼びかけてきた私たちは、「いかなる暴力行使にも反対し、平和的な対話による問題解決を主張する。各国の政府とメディアは自国のナショナリズムを抑制し、冷静に対処する責任がある」という声明内容に共感する。
特に、独島(ドクト、日本名・竹島)と尖閣諸島(中国名・釣魚島)に関し、「ともに歴史(近代日本のアジア侵略歴史)問題を背景にしているという点を忘れてはならない」とし「韓国、中国が、もっとも弱く、外交的主張が不可能であった中で日本が領有した」と指摘した部分は意味深い。1910年の韓日強制併合は無効だと宣言した2010年の韓日知識人の共同声明を想起させた部分も注目される。中国で日中国交正常化以降最大規模の反日デモが行われ、日本でも右翼団体が連日、反韓・反中スローガンを叫ぶ雰囲気の中で出てきた勇気ある発言であり、評価するに値する。