工事中の橋梁崩落で14人が死傷…また不良施工か=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.24 10:12
坡州(パジュ)チャンナム橋崩落事故の原因と不良施工がなかったかを確認するための現場検証が23日午後、京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)の臨津江(イムジンガン)の事故現場で実施された。この日の現場検証は国立科学捜査研究院の主導で警察、消防、工事関係者が参加した中で行われた。科学捜査研究院安全事故調査チームのキム・インス博士は、「作業過程と構造安定性、工事機材の適合性などに問題がなかったか重点調査した。まだ事故原因を断定的に話すには早い」と話した。科学捜査研究院は1カ月以内に1次鑑識結果を発表する予定だ。
これに先立ち22日午前8時50分ごろ、坡州市積城面斗只里(チョクソンミョン・トゥジリ)のチャンナム橋新設工事現場で、コンクリート製の橋げたが55メートルにわたり突然崩落した。この事故により現場で作業をしていた作業員14人が15メートル下に転落し2人が死亡、12人が骨折など重傷を負った。事故に遭った作業員のうち7人は日雇いで、負傷者にはフィリピン人2人も含まれている。作業員は土と砂利の上に落ちたため人命被害が大きかった。
チャンナム橋の工事区間のうちすでに設置された538メートル区間はあらかじめ作られたコンクリート製橋げたを少しずつ押込む「ILM工法」を使った。だが、事故区間は戦争など有事の際に橋梁の一部を簡単に爆破できるよう軍部隊と協議して現場打設工法を使った。橋げた支持構造物のガーダーの上にコンクリートを流して橋げたを作る方式だ。これによりコンクリートの重量に耐えられなくなり支持物が崩れたという指摘も出ている。警察はこの工法が適正に施行されたかを調査中だ。