台風１６号が１７日、嶺南（ヨンナム）地方を貫通し東海（トンヘ、日本名・日本海）に抜けた。最大風速４０メートルの強風を伴った台風１６号は済州道（チェジュド）と韓国南部地方の各地に豪雨をもたらした。済州道（チェジュド）の漢拏山（ハンラサン）ツツジ畑では８４３．５ミリ、慶尚南道居昌（キョンサンナムド・コチャン）で２５６ミリ、慶尚北道浦項（キョンサンブクド・ポハン）で２３９ミリ、全羅南道麗水（チョンラナムド・ヨス）が２３０．７ミリなど、２００ミリ以上の豪雨が降り注いだ。慶尚北道星州（ソンジュ）では山崩れで１人が死亡するなど、山崩れと農耕地浸水、道路流失、停電などのさまざまな被害を出した。先月の台風１５号と台風１４号の被害に合った南部地方が今回も直撃弾を受けた。

今年韓半島に上陸した台風は台風１６号など４つだ。これは１９６２年以後５０年ぶりとなる。７月には台風７号が首都圏を貫いた。８月初めの台風１０号は韓半島に上陸しなかったが済州島南方を通過し豪雨をもたらした。韓半島に上陸した４つの台風はすべて車嶺（チャリョン）山脈南側地域により多くの被害を与えた。中部地方より相対的に被害が大きい南部地方、特に秋夕（チュソク）を控えた農民の不安は深い。

１年に５つの台風が韓半島に影響を及ぼしたのは２００４年以来８年ぶりだ。一方、台風銀座の日本は沖縄を除くと本州・九州に接近した台風は４つにすぎない。西太平洋では一年間に平均２５．６個の台風が発生し、このうち３．１個が韓半島に影響を及ぼす。２００９年には２２個の台風が発生したが韓半島に影響を及ぼしたものはひとつもなかった。今年は特に激しい。


５０年ぶりに４つの台風が上陸、韓国が台風銀座に（２）