【社説】大統領選挙D-100日、韓国国民はまだ霧の中
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.10 16:12
12月の大統領選挙が100日後に迫った。 にもかかわらず、候補を含め、すべてのことが不透明だ。 韓国政治で見慣れた“霧大統領選挙症候群”が発生したのだ。 大統領選挙は大統領の選出だけでなく、国家の進路を決める極めて大きな行事だ。 しかし候補と路線・政策が霧の中にあり、国民は紛らわしく、国は損失が大きい。
候補が早く決まってこそ、検証と政策対決が十分に行われる。 米国は選挙(11月6日)5カ月前の5月末に、オバマ(民主党)-ロムニー(共和党)構図が確定した。 両候補は全党大会などで、経済・雇用・福祉・税金をめぐり激しい論戦を繰り広げた。 近いうちに分野別のテレビ討論が始まる。 場外の無所属や国民候補、候補一本化、そして査察・脅迫・暴露・背信などの言葉は聞こえない。
D-100日にもかかわらず、韓国では不確実性と陰謀論、突出変数が躍っている。 第1野党では文在寅(ムン・ジェイン)の当選が確実視されるが、彼が最終野党圏の単一候補になるかどうかは誰にも分からない。 安哲秀(アン・チョルス)教授が果たして出てくるのか、出てくるのならいつどのように現れるのか、候補一本化はどうなるのか、安教授が単一候補になれば約50年の伝統を持つ第1野党はかまわないのか、安教授は最終的には民主党に入党するのか、分裂する急進進歩勢力は野党圏連帯に合流するのか…知る人はいない。