【中央時評】韓日関係:世界の教訓に向かって(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.06 08:44
韓日関係が荒波にさらされている。穏やかになればまた激しくなる波浪のように、韓日関係は浮沈の連続だった。しかし今回は従来と違う。その間の韓日葛藤は植民統治妄言、慰安婦、歴史歪曲、独島(ドクト、日本名・竹島)問題、靖国参拝などをめぐって日本が問題を引き起こし、韓国が攻勢を見せるというパターンの繰り返しだった。「日本の問題引き起こし-韓国の正面反発」「韓国攻勢-日本守勢」をいう。強制併合と植民統治による韓国の絶対的な道徳的優位は、こうした関係の土台だった。
しかし最近は李明博(イ・ミョンバク)大統領の突然の独島訪問と一連の発言に対する日本の強い反発で、攻守が同じレベルの対立局面へと展開している。韓日関係で日本政府の公式的な反発と攻勢がこれほどの強かったことはなかった。歴史的・道徳的な負債のために低姿勢を見せてきた日本が、正面から韓国と対抗する姿勢を見せたのは極めて異例だ。こうした点で秘密裏に韓日軍事情報保護協定を推進し、突然、独島訪問を決行した李明博大統領の急な転換は深い省察を要する。歴代すべての韓国政府の禁忌事項だった韓日軍事密着を国民の同意もなく推進し、その次は逆に方向転換し、韓日関係を外交的対峙状態に向かわせたからだ。両選択とも日本の右翼勢力を強化させた。