「私は世の中の問題の人物」文鮮明統一教総裁、波乱万丈の92年の生涯閉じる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.04 09:57
3日に他界した文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁は、統一教を約50年間で世界的な新興宗教に育てた立志伝的な人物だ。世界に数十にのぼる企業を設立した事業家でもあった。ニクソン、レーガンなど米大統領はもちろん、ソ連のゴルバチョフ大統領など当代の政治権力とも接触した。北朝鮮を2度訪問し、金日成(キム・イルソン)主席と義兄弟関係を結んだりもした。
文鮮明氏は1920年に平安北道定州(チョンジュ)で生まれた。定州公立普通学校・京城商工実務学校を経て、1941年に日本に渡り、早稲田高等工学校に通った。自叙伝『平和を愛する世界人として』によると、文氏は16歳の時にイエス・キリストと霊的に出会った。将来の人類を救援する使命を引き受けるという啓示を受けたという。20代半ばにもう一度の霊的な体験を通じて、統一教の論理を整えた。イエス・キリストが果たさなかった理想の世界を地上で成し遂げるということだ。