アップルの勝訴でも「ギャラクシーS3」が米国各地で売り切れ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.30 10:25
サムスン電子がアップルに巨額の賠償金を支払うよう米国陪審員団の評決が出された後、むしろ「ギャラクシーS3」の販売が増加している。
米経済誌フォーブスは28日、市場調査会社グローバルエクイティズリサーチのマネージングディレクター、トリップ・チョウドゥリー氏の話として、「評決が出された後の先週末から米国の消費者がサムスン電子のフラッグシップスマートフォンを購入するために急いでいる」と報じた。チョウドゥリー氏がコストコと携帯電話会社の販売店で「ギャラクシーS3」の販売台数を調査した結果、コストコ3店のうち2カ所でTモバイルとAT&T用の「ギャラクシーS3」が売り切れ、残る1カ所ではAT&T向け製品がすべて販売されたという。スプリントの2店でも「ギャラクシーS3」が売り切れた。また、ベライゾンとAT&Tの10店では今月に入り「ギャラクシーS3」がアップルの「iPhone4S」より多く売れたことがわかった。フォーブスは「サンノゼ裁判所の決定が誰も予想できない興味深い副作用をもたらした。消費者が単に(旧型であるギャラクシーSとS2にだけ適用される)評決のために『ギャラクシーS3』を購入したとはみられないが、今後展開される『iPhone5』との競争でもこうした結果が続くか見守らなければならないだろう」と伝えた。
アップルが収めた勝利が米国で少なからぬ逆風を迎えているのだ。米国のオンライン経済専門メディア「ビジネスインサイダー」の最高経営責任者(CEO)で編集長を務めるヘンリー・ブロジェット氏は、「アップルの特許訴訟は全く話にならない」という記事を載せた。彼は「アップルの勝利はアップルと弁護士・株主には良いことだが、サムスンと他の会社には高いもので、消費者には悪いことだ」と主張した。ブロジェット氏は今回アップルの特許と認定された▽画面をタップして文書を拡大すること(画面をタップすると何かが起きるというのはどれだけ大きな革新なのか!)▽アプリを表示する正方形のアイコン(アップルの競争者は円形か三角形で作らなくては!)▽長方形の黒い外観(そうだ、サムスンは黒い色に長方形だから賠償しなければならない)などを例に挙げ、「世界で最も裕福で強い会社であるアップルはそもそも特許を受けてはならない特定機能を競争者が模倣したと提訴した」と批判した。彼は「アップルの行動は公正・正義・革新はもちろん金のためでもない」として「ただ話にならないことだけだ」と指摘した。