【社説】世界景気低迷の中で韓国格上げの朗報
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.28 17:24
世界的な格付け機関のムーディーズが韓国の国債を「A1」から「Aa3」に格上げした。「Aa3」は過去最高の格付けで、中国や日本と同じだ。韓国より格付けが高い国は米国・ドイツ・オランダ・カタールなど19カ国。大変な朗報だ。それだけ外国投資家が韓国経済を高く評価しているということだ。
そうでなくとも最近は国内外で憂鬱なニュースが続いていた。今年の経済成長率は潜在成長率を大きく下回る2%台と予想されている。家計負債は1000兆ウォン(約70兆円)に迫り、不動産などの資産価値は持続的に落ち、システムリスクに対する懸念が強まっている状況だ。さらに今年の輸出も昨年より減ると予想され、貿易黒字も少ない状況だ。外需だけでなく富裕層も財布を閉じるなど、内需不振はさらに深刻になっている。国外の環境もよくない。欧州危機は落ち着くどころか、むしろ悪化の可能性が高まり、中国経済も軟着陸が確実視されている。こういう時に韓日間の外交緊張が高まり、日本との通貨スワップ延長も不確実になったり、サムスン電子がアップルとの訴訟で敗訴したのも悪材料だ。