【社説】「華盛頓公使館」の帰還=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.23 16:58
旧韓末の大韓帝国の主権の象徴だった「華盛頓公使館」が歴史から消えて102年ぶりに大韓民国の手に戻った。 華盛頓とは米ワシントンの漢字表記で、華盛頓公使館は今でいえば駐米韓国大使館に該当する。 米国内の住所は「15 Logan Circle NW Washington DC」だ。 1910年の韓日強制併合当時、主権とともに日本に奪われた華盛頓公使館は、その後、数人の米国人の手を経て個人住宅に変質し、歴史性を失った。 しかし今回、政府がついに華盛頓公使館の米国人所有者と売買契約を締結したというのだから、喜ばしいことだ。
とはいえ、20年前から国内メディアと現地同胞が提起してきた購入問題を予算不足などを理由に先延ばししてきた政府の責任が完全に拭われたわけではない。 世界10位圏の経済大国に330兆ウォン(約23兆円)の予算を使う大韓民国政府が、ソウル江南(カンナム)のマンション1戸の価格で購入できる韓国初の外交公館をこれほど長く放置してきたのは恥ずかしいことだ。