北朝鮮の張成沢、胡錦濤に会い金正恩訪中を打診か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.14 15:51
北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長の訪中は、黄金坪(ファングムピョン)・羅先(ナソン)市の共同開発のための協議が表向きの目的だ。金正恩(キム・ジョンウン)体制に入り、北朝鮮の対外投資誘致を専門に担当してきた李光根(リ・グァングン)朝鮮合営投資委員長など、相当数の経済官僚が同行していることからもその意図がうかがえる。昨年6月に黄金坪の着工式に参加した張成沢が、最近振るわない開発事業に再び推進力を加えようとしていると解釈される。
特に彼の訪中はいわゆる“6・28新経済管理体制”を通じて計画経済と配給制に一部手を入れようとする北朝鮮の動きと重なり注目されている。金正恩が内部の経済改革と並行して、中国を主軸とした対外開放と投資誘致を本格化するのではないかとの側面からだ。
しかし張成沢の訪中がこのような実務分野だけに限定していると見るのは難しい。彼は6日間、中国にとどまり、胡錦濤国家主席や温家宝首相ら最高幹部と面談する。金正恩の叔父で後見グループの核心である彼は朝中首脳部間のメッセンジャー役を担っている可能性がある。金正恩の初公式訪中のための地ならし作業をしているのではないかという観測も出ている。今月初め、王家瑞中国共産党対外連絡部長が平壌(ピョンヤン)で金正恩と面談した直後に張成沢が北京を訪れたからだ。政府当局者は「過去には王部長の平壌訪問後に金正日(キム・ジョンイル)が訪中した場合が少なくなかった」と述べた。