米国に渡った韓国人養子、市民権与えられないケースも…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.10 08:50
1978年に養子として米国へ渡ったシラーさん(34)は「大学に進学しようとしたが、米国の市民権がなかったため、外国人学生のように高い学費を要求された」と述べた。シラーさんは「養父母は私を養子にし、社会保障カードの発給を受け、税金の優遇措置を受けることばかり考えていた。市民権を得る手続きは考えていなかった」と主張した。シラーさんは学校と町内でいじめを受け、8歳の時に韓国にまた戻ろうとした。シラーさんは「兄弟と一緒にいる時、私が質問をすれば誰も返事をせず、寂しい思いをした。壁に向かって話しているような感じだった」と語った。
77年に米国で養子縁組されたモさん(38)は小学校を卒業すると、すぐに寄宿軍事学校に送られた。モさんは「刑務所のような雰囲気で人種差別を受けた」と当時を振り返った。18歳の時に養父母から「もう家を出て行け」と言われ、ロサンゼルスに行き、そこで5年間、野宿生活をしたという。「根の家」のキム・ドヒョン院長は「養父母の保護を受けられない養子は、韓国に追放された後も適応できず‘国際迷子’になっている」と指摘した。