過去最長の猛暑…大規模停電に危険信号ともる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.07 08:34
6日午前10時、ソウル・三成洞(サムソンドン)の電力取引所需給状況室。予備電力を示す針の数値が500万キロワット以下に落ちた。職員の顔には緊張感が歴然としていた。17分後。予備電力は400万キロワット以下に急落した。「関心」段階の警報とともにホットラインが稼動した。知識経済部と韓国電力が緊急対処に乗り出した。主な機関に節電を促し放送局に字幕協力も要請した。
11時5分。知識経済部の洪錫禹(ホン・ソクウ)長官が緊急記者会見で節電を求めた瞬間、予備電力は266万キロワットまで急落した。ついに「注意」の警報が発令された。「注意」段階ではあらかじめ約束された一部大企業向けの電気を遮断する。「注意」警報が下されたのは昨年9月15日の「ブラックアウト」(大規模停電)以後初めてだ。
予備電力はこの日午前9時前には1000万キロワットを上回っていた。しかし始業時間になり急に減り始めた。電力当局が緊急需要管理に乗り出し予備電力は午後0時5分に再び500万キロワットを回復した。だが、再び使用量が急増し午後2時には261万キロワットに減った。この日の電力需給はジェットコースターのようにきわどい状況を繰り返した。知識経済部と韓国電力は破局を防ぐためにサムスン重工業など大量需要先を相手に電力使用自制を訴えるなど1日中苦しい綱引きを行わなければならなかった。