【取材日記】人権問題に足を引っ張られる韓中関係
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.30 08:33
北朝鮮民主化ネットワークの金永煥(キム・ヨンファン)研究委員が韓中外交対立の火種となった。北朝鮮の人権改善のために活動した彼は3月29日に中国・大連で情報機関に逮捕され、7月20日に帰国するまで114日間にわたり拘禁された。彼の釈放問題は孟建柱中国公安部長が12~14日に韓国を訪問したのを契機に劇的に解決したが、彼が帰国して5日ぶりに反転を迎えた。彼が25日に記者会見を通じ、「中国で苛酷な行為があった」と暴露しながらだ。
1次的原因は中国が提供した。中国の国益に直接的な害を及ぼすこともしない隣国の国民に最高無期懲役が可能な国家安全危害罪という身の毛もよだつ罪目をかぶせた。金氏を拘禁して約1カ月が過ぎた4月28日に韓国領事との面談を認めた。「人権後進国」という汚名を改めて確認させたわけだ。
金氏の知人によると中国の要員は4月初めに金氏に電気棒を何回も突きつけ拷問したという。この主張によると1988年に拷問防止協約に加入した中国は自国民にもしてはならない蛮行を隣国の国民に堂々と犯したのだ。それでも中国側は「苛酷な行為はなかった」という言葉で一貫している。拷問や苛酷な行為が頻繁な中国の劣悪な現実をよく知っている人ならば誰がこうした話をそのまま信じられるだろうか。自国の収監者を荒々しく扱うように金氏にも「内国人待遇」をしただけだと中国側は考えるのだろうか。