米国の北朝鮮制裁時にHSBCが北朝鮮と取引継続
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.18 10:33
欧州最大の銀行のHSBCグループが米国の制裁規定に違反して北朝鮮と2007年まで取り引きを行い、メキシコの麻薬組織のマネーロンダリングルートの役割をしたことが米上院の調査で明らかになった。米上院国土安保委員会調査小委員会は16日、「マネーロンダリングとテロ防止に対する米国の脆弱性」報告書を公開した。これによるとHSBCは北朝鮮をはじめ、イラン、スーダン、ミャンマーなど制裁対象となった個人、機関、企業と取り引きしたとAP通信などが伝えた。
2005年8月にHSBC国際法人営業部門のマーク・スミス代表がHSBC系列会社に回覧させたある書信には、「北朝鮮の口座3件があり、これら口座の閉鎖を追求しているがまだ該当銀行から返事を得られていない」と書いてある。また2007年5月の内部文書はHSBCメキシコとラテンアメリカ法人が北朝鮮の顧客に米ドル建て口座を提供していると明らかにした。メキシコ法人のHBMXに資産4万6000ドルを超える北朝鮮顧客の口座9件があり、このうち7件は米ドルとメキシコペソ建て資産を合わせれば230万ドルを超えると確認した。2005~2007年は北朝鮮が米国から金融制裁を受けていた時期だ。