今年は中国が「東北工程」を推進して１０年になる年だ。高句麗、渤海、夫余など韓半島北方の古代史を中国史の一部に編入する動きを通称東北工程と呼ぶ。中国は２００２年２月に東北工程を始め、公式には２００７年１月に終了した。

だが、東北工程が終わったということに同意する韓国の歴史学者はない。２００２年から２００７年まで企画された研究プロジェクトが終わっただけであり、東北工程が追求した目的と内容は多様な方式に変奏され続いているということだ。２０～２１日に大邱（テグ）市内のホテルで開かれる「東北工程以後の中国の辺境政策と韓国古代史研究動向」学術大会は東北工程が依然として現在進行形であることを確認する場だ。韓国古代史学会と東北アジア歴史財団が共同主催する。

◆変奏される東北工程＝２０１２年６月に中国国家文物局は万里の長城の総延長が既存の２倍を超えると発表した。既存の万里の長城東端は山海関だった。中国は２００９年に山海関から東に約２５００キロメートル離れた丹東地域の虎山山城まで万里の長城に含ませたことがあるが、今回万里の長城の範囲をそれよりはるかに拡大したのだ。万里の長城が韓中歴史対立の新たな火種になるのか注目される状況だ。拡大した万里の長城に高句麗と渤海の山城が含まれているかどうかを中国側が正確に発表していないためだ。


中国の歴史歪曲「東北工程」１０年…現在も進行中（２）