【社説】下半期の景気低迷、尋常でない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.16 08:33
下半期の景気沈滞の兆しが尋常でない。韓国銀行は一昨日、今年の経済成長見通しを当初の3.5%から3.0%に大きく引き下げた。わずか3カ月で下半期の経済環境がはるかに厳しくなるとみたのだ。「上低下高」の見通しが「上低下低」に変わったわけだ。ユーロ圏危機の波紋が世界的な景気低迷につながり、その余波が本格的に韓国経済に及び始めたという話だ。
韓国銀行は民間消費と建設・設備投資、輸出がすべて当初予想より振るわないとの見通しを示した。成長を牽引しなければならない両輪の内需と輸出がともにふらつく状況で景気の回復を期待することはできない状況だ。このため政府と国際機関、民間シンクタンクはすでに今年の成長見通しを一斉に引き下げた。ここには韓国経済に影響を与える対外経済環境が想像以上に深刻化しかねないという判断が敷かれている。韓国銀行が市場の予想に反し急いで基準金利を引き下げたのも景気低迷の懸念がそれだけ大きいためだったとみることができる。