北に改革・開放はあるか?…中国、無償支援の代わりに経済交流で圧力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.05 15:16
中国が北朝鮮に改革・開放を要求したのは今回が初めてではない。 昨年、温家宝首相が北朝鮮の改革・開放の必要性に言及した。 胡錦濤・国家主席も今年3月、ソウル核安全保障サミットに出席し、「北朝鮮は民生問題に力を注ぐべきだ」と開放の必要性を示唆した。
しかし北朝鮮がこれを受け入れず、中国もその後は言及を控えた。 しかし今回は雰囲気が違う。 改革・開放に導こうと、北朝鮮に対して圧力と具体的な措置を取っている。 これは、今までの対北朝鮮政策が中国の国家利益に合わなかったという判断に基づく。 これまで北朝鮮の肩を持ってきたが、核・ミサイルの開発につながり、結局、韓米同盟、日米同盟の強化を招いたということだ。 最近の韓日軍事協力強化の動きも中国の国家安保にマイナスだと分析している。 中国共産党機関紙の人民日報の姉妹紙・環球時報は、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結は「準軍事同盟」で、中国の安保に脅威となり、必ず阻止しなければならないと主張した。
開放のための対北朝鮮圧力は、中朝高官級交流の中断で表れている。 毎年20回ずつ行ってきた党と行政府、軍の交流が最近になって中断したのだ。 4月末に金英日(キム・ヨンイル)北朝鮮労働党国際秘書兼国際部長の訪中後、高官級の交流はない。 その後、励無畏全国政治協商会議副主席と李肇星元外相が訪朝したが、ともに民間代表資格だった。 ある消息筋は「北朝鮮と中国の外交史上初めてのことで、これは中国が決断して北朝鮮を改革・開放へ誘導しようという圧力に見える」と分析した。