【時論】事故隠蔽で失った原発の信頼=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.04 17:23
2月9日の古里(コリ)1号機の停電事故は、もしかすると永遠に知らずに過ごせたかもしれない。 しかし絶対秘密はなかった。 1カ月以上隠蔽してきた停電事態は、偶然に世間に知られることになった。 ちょうど韓国水力原子力社長が事故当日の午前、「事故発生時は徹底的に責任追及をする」という内容の記者会見をした。 これを見た当事者は人事上の不利益を恐れたはずだ。 しかし今回のケースは違う。 福島原発事故の後、原発の安全性が国家最大のイシューに浮上しているこの時期に、事故の隠蔽を考えるというのはあり得ないことだ。
故障が発生しても直ちに体系的に報告し、迅速に措置を取っていれば、国民がこれほど騒ぐことはなかっただろう。 原発報告体系が崩れたというのは、国民の信頼をつぶすのに十分だった。 安全や技術的な問題ではなく、‘人的誤謬の津波’が古里原発を襲ったのだ。