【コラム】Kカルチャーを“知韓派” 増加につなげよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.28 09:00
ちょうど20年前のことだ。語学研修のために英国ロンドンで4カ月間ほど過ごした。借家には日本人3人、イタリア人1人の女子大生が一緒に住んでいた。このうちダニエラというイタリア人女子学生と親しくなった。ダニエラはロンドン大学SOAS(東洋アフリカ大学)で日本文学を勉強していた。専攻者らしく、かなり高価な着物を持っていたし、分厚い浮世絵画集も見せてくれた。その家を借りた理由もハウスメイトが日本人だからだ。
その家の文化は日本が主導した。共用厨房では象印の電気炊飯器で食事の仕度をし、みんなが箸を使って食べた。家を出入りする時は「ただいま」「おかえり」という日本語のあいさつをした。ダニエラは時々こう話した。「ソンミンは韓国人で、私はイタリア人なのに、私たちが英国で日本語のあいさつをするというのはおもしろいね」。韓国の魅力を主張するには私も韓国もやや力不足だった時期だ。